カッピング(吸玉)・刺絡(しらく)について

◆カッピング

 

カッピング(吸玉療法)は、中国で古くから行われている民間療法の1つです(既に古代エジプトにはあったという話もあります)。コップのような吸玉を皮膚に密着させ、吸玉の中を減圧して皮膚を強く吸引します。一時的に皮膚が充血するため、赤~赤黒く変色した痕があらわれます。1~3週間ほど痕が残ります。

 吸玉により血行が促進されたり、リンパ液の流れがよくなり免疫力が高くなるともいわれています。ツボを刺激するため、全身の経絡の流れが良くなり、体の調子が良くなることも期待されています。

 



◆「刺絡」をご希望の場合

鍼治療の一つである「刺絡」との併用になります。カッピングと異なり、ドロドロになった血液(瘀血)を三稜鍼をしたところから排出させるので、カップに血液が付着します。施術中は、ごく少量の血液が出てきますが、血液がなくなるわけではありません。

施術場所は、首の後ろや背中がメインになります。深さは数ミリです。夏など、薄着の時は、痕が残るのが困る場所には、できるだけ行わないようにしております。

カッピングの痕は、その時の体調や血行の良さにもよりますが、1~3週間ほど残ります。

週1や定期的に受けていただくと、初めは濃い痕が、だんだん薄い痕になり、  血行改善が期待できます。